印象材なぜ変形するの?

私のInstagram @___dh.mai のストーリーズで

印象材の変形について投稿したところ、

こんなになんで?のボタンを押していただけるとは思っておらず、びっくりしております。

そこで!今回は印象材の変形についてとその対策を記事に書きたいと思います。


模型と変形した石膏模型

上の画像は模型で取った石膏模型になります。

わかりづらいですが、比較してもらうと

模型の前歯はふっくらしているのに対して

石膏模型はまっすぐ伸びた状態になっています。なぜこのようなことが起きたのでしょうか?

答えは『印象の硬化前に口腔内から外した』からです。

硬化前に外すことで、固まる前なのでびよーんと伸びやすくなります。(膨張率の関係もあるそう。)

これは、季節の変わり目に起きやすいのと嘔吐反射等で早めに外すことで起きやすいです。

嘔吐反射がある場合は想像がつきやすいと

思いますが、季節の変わり目というのは、

印象材の硬化時間が気温によって少し

変わってくることから春や秋は寒かったり

暑かったり変動があると硬化前に外すことが起きやすいと言われています。

ここまででエラーの原因について書きました。

ここからは対策について書きたいと思います。

①印象材の説明書を読み硬化時間を確認する

説明書には硬化時間の記載があるので、確認し、タイマーで測って行うことでエラーは起きにくくなります。

②硬化するまでトレーを指で保持する

印象材を口腔内に入れたらトレーを指で保持し続けることで変形を避けられます。

少し固まってきた頃に保持を止めるのも

変形の理由になります。

そして、1番変形しやすいのは

硬化まで噛んでお待ちいただくこと』です。

噛んでもらうことで圧のかかり方も変わりやすいので術者側は楽ですが、要注意です。

③混水比を守る

混水比を守ることで、膨張や収縮がほぼなくなります。

④外す時は引っ張らずエアーをかけて外す

印象を外す時は印象と歯肉頬移行部の粘膜の

すき間(小臼歯部分)にシリンジで

エアーをかけながらトレーを浮かせるように

力を加えます。

このとき、エアーのかわりに少量の水をすき間に入れる方法もあります。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

読んでいただいた方は気づいたかもしれませんが、いかに学生の頃の基礎が大切か…。ですね。

今回、本当はInstagramではじめたサブスクstudygroup SHINISで限定投稿しようと思っておりました。

ただ、Instagramのサブスクというのがまだそこまで浸透していないのと

どんなことを投稿しているのか具体的に伝わりにくいと思い、今回はサブスクで投稿している内容をこのブログで書きました。

サブスクでは、症例臨床で起きたエラー学びのシェアをしております。

グループチャットとかではなく、

個々で好きな時間に見て学ぶことができるので、Instagramを見るついでに勉強できるのがいい所かなと思っております。

私もまだまだ学びの日々ではありますが、そんな私だからこそお伝えできることがたくさんあるかと思います。

じっくりこの画像を読んでいただくと

おまけでもうひとつストーリーズにあげた

口腔内写真の撮り方のポイント

一部載っています。

入会、退会は自由に出来るので、気軽に!

一緒に学べる歯科衛生士さん募集中でございます。

サブスクの人数が増えたら希望者でzoom勉強会みたいなこともやりたいな!

でももう少し投稿が充実したらすこーし値上げするかもです。これはあくまでもかもです。笑(ちなみに値上げ前に入会いただいた方はそのまま400円だそうです。←値上げする前にはもう一度しっかり確認します。)

では!印象材の解説とサブスクの宣伝でした!

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